喪失感と幸福感は、常に背中合わせだなぁと思うのです。
1で登場する起業コンサルやスピ稼業な方々には、共通の残念な心理と行動があります。
「今現在のお客様が次に来てくれなかったら。。。。」
「次のセミナー、お茶会に人が来てくれなかったら。。。」
単発講座にしても、継続コンサル、セミナーにしても、
現時点でいてくれるお客様が来なくなったら、月商三桁がなくなってしまったら、という怖さから、
抱え込みに意識が向きすぎて、あの手この手で、それまでの自分とは違う一貫性のないものを提供したり、引き留めることに夢中になってしまったり、
場合によっては個人的な関係に持ち込むことで、抱え込みを始めてしまう方もいます。
そもそも、お客様がずーっと自分のところにいてくれるだろう、いてくれるはず、と思うのがおかしいです。
起業であれば、いずれはお客様は巣立つものです。
スピであれば、やはりほかの流行りのものへ移行します。
それが当たりまえ。
人は流れて動くのです。水物です。
にもかかわらず、お客様にはずっと困っている状態でいてほしい、自分を頼る状態でいてほしいという欲求を押し付けていることが多々あります。
せっかくの関係もそれらを押し付ける行動をとっていては、築いた信用信頼は破綻してしまい、別の形となって嫌われることになります。
そうなれば当然のように評判も落ちてしまうものです。
自分のところを卒業してくれる、いなくなることでおきる喪失感は、それまでに自分の仕事が間違いなくそこにあって、その人との関係に幸福感があればこそでしょう。
喪失感がもらえた時ほど、自分の仕事や行動の見返しをするときであり、そのギフトに対してどんなふうに恩返しが次にできるのかを考える、そして行動を変えることができます。
喪失感をくれる人ほどありがたいことであり、次につながる未来の自分との出会いへの大切な切っ掛けになるのだと思います。