理不尽上等。

理不尽上等。

今の幸せ認めずの今の不幸を嘆く者に、
先の幸せ気づかぬは条理。
理不尽の中に己の生きざまを作ってなんぼ。
理不尽あればこそ、己の命の価値が見えてくる。

ばあちゃんたちがよく言ってたことのひとつです。
現在の自分の置かれた不幸や不運を嘆くばかりで、
すでに持ち合わせている幸いなことに感謝がない人というのは、
未来にもあるだろう幸いにも気づかぬまま過ごしてしまうのでしょう。
そして、感謝もまた育つことなく日々に明け暮れて、
不幸だ不幸だと嘆き不満の中に生きていくのでしょう。

若いうちはいいけれども、
年齢を重ねるごとに人間の行動や生活習慣というのは修正しづらいというものです。
そうなれば、より自分の人生への不満というのは重なり硬くなり、
身動きとりようのない心持を積み上げていくほかありません。

どんな年齢になったとしても、
やはり人は自分を含めたすべての環境や人モノコトに頭を下げるということは必要でしょう。

命のある場というのは、理不尽が横行している世界です。
理不尽があってあたりまえ。
そこに向けて自分の不運不幸を嘆く人には、
最低限、最小限の恵まれた暮らしというものへの感謝がないということです。
芯の感謝を知らずに生きる人には、
やはり神仏のみならず、現実の人間たちも手助けをしたいとは思わないことでしょう。

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