貫洞 おやくどころのばあさまのことば
子は親を裏切るもんじゃ。
だけんど、
親は絶対に子を裏切ったらいかんとよ。
子を裏切る親は、
今生シンラ、その責を負い続けるけんな。

子供というのは、親を乗り越えたいと本能的になるそうです。
それが成長過程の中の反抗期であったり、
関係性においての様々な行動の中に、裏切るというひとつの行動があるそうです。
裏切るという行動は時に自立、自活の一歩ともいえるのでしょうし、
それまでの親子関係の歪みや歪みがカタチとなって出た結果とも言えます。
ですが、どんなに子に裏切られることがあっても、
親は決して子を裏切るなとばあちゃんたちは言います。
裏切れば人生のすべてで財(ザイ)をなくし、
死んだ後の肉を離れた状態になったとしても、その責任と罪(ザイ)を背負い続けると言います。
ただし、それぞれの時代には致し方なく親が裏切る状況があったことは事実です。
様々な苦しみの中で、親が子を裏切って(絶やして)しまうことはあったでしょう。
ですが、今現代の恵まれた環境の私たちは、どんな事情があっても子供(後継)を調えていく必要があります。
子(後継)が親である自分たちを裏切ることがあっても、裏切るような立ち振る舞いをしてはならないということ。
もし手に余るほどに辛いことや事情があるならば、周囲の助けを借りながらしっかりと手続きを踏んで子(後継)を手放すのです。
それでも親だけが頼りの子にとっては切り捨てられた、裏切られたと感じるでしょう。
だからこそ責と罪を背負いながらのその行動こそが、最低限の親たる大切な決断と選択になっていくのでしょう。