貫洞 はじまりどころの
ばあさまのことば
自分が自分であるために
己の信念、信条を貫くとき
人と相容れないこともある。
相手を自分に寄せるんも
自分を相手に寄せるんも
いっそどっちもせんのも
全部、自分で選ぶことやけんね。
選んだときは、
物事どう転んでも
選んだ責任を
己自身が持つだけたい。
どうしても相手に寄せれんくて
己が孤立したときゃぁ
それも全部自分で受け取るこっちゃ。
それが寂しいだの
つまらんだの、
へっぱっただの、
うるさかだけやけん。
そんなん、ただの我儘っちゃ。
やかましいだけやけん
ぐちゃぐちゃ言いたくなるんやったら
最初から自分を出さんのが
ひと様への礼儀っちゃ。
自分の意見を押し通すならば、誰の同意も得られないことがあるかもしれない。
経営者であれば、必ずと言っていいほどそういう瞬間が数度は訪れる。
そんな時に、自分を通した行動によって不安と不満が沸いて誰かに当たり散らしたいならば、最初から押し通すなどやらなければ良い。
反対されても、賛成がなくても、たとえその先に思っていた結果が得られずとも、自分を貫く強さが経営者には必要なのです。