ばあさま・勝手にそだっていく

ばあさま・勝手にそだっていく

貫洞  やくどころのばあさまのことば

他人も子供も、
育てるんやなかよ。
育てちょる思ったら大間違い。
われの行い、人生をば
そん人らが観ちょるんよ。
それを観て、そん人らが
勝手に「そだっていく」と。
育つんは、ただの生きるための「はぐくみ」。

「はぐくみ」と「そだつ」は
全くの別モンじゃけんな。

人を育てる。
後継を育てる。
親はなくとも勝手にそだつ。
ばあさまたちにとってはいずれもこの言葉を別の角度で見ていました。
経営者として携われたとき、この言葉をうまく使いこなせず、理解できず、苦しんだ時代もありました。
それは世情の言葉を額面通りに受けて、実行していたからでしょう。
失敗の多くから今なら、ばあさまの言葉の意味がよりわかります。

「育てる」は大人になるための重要な身体、生命の成長のために必要なこと。
そして、「勝手にそだつ」は、社会の中で人との関わりを持つことで経験し、学び、自分の在り様、他人の在り様を知っていく。
そして何よりもばあさまが言いたかったのは、「そだつ」は「育つ」ではなく、

「其 立つ」

勝手にそだつのは、当然のことなのです。
人は縛れない。自分の思い通りにはできない。
人は其々に己として立っているから。

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