算盤チョップ

算盤チョップ

ばあさまの一人で、計算が恐ろしく出来る人がいた。
とにかく、暗算の桁数など理解を超えていた。
わたしは二桁の暗算すら危なさ。
なので、
このばあさまの暗算領域は、いまだに謎。

会社経営者であるお客様が洞(ほら)に来ると、
座っただけで、一桁ずつ資産や負債のことを言い当てる。
ほぼ間違えない。
その時には違うように見えて、たいがいは
お客が持ち帰った後、ばあさまの言っていた金額の通りになる。

そんなばあさまの必須まじないアイテムはこれ↓↓↓

皆さまご存知の算盤(そろばん)。
この写真は先日訪れた長谷寺近くの豆専門店に置かれていたもの。
古い年代物のそろばんで、かつてこのお店で使われたものが飾ってあった。
ばあさまの算盤は、まじないの道具にもなっていて
いくつかのまじないはこのばあさまから教わった。

まじないのひとつで
ばあさまが算盤を鳴り響かせると
たいていの魔の祓いが出来ていた。
部屋の浄化なんて、あれこれ手間かけるのが
あほらしくなるほどに、あっという間。
やはり純正の木の力はすごいらしい。
我が家にはいつの間にか算盤はなくなっているから、
古道具屋さんで探してみるのもいいかもしれない。

ただし、同じようにわたしが祓いをしたとして
同じ効果が得られるかどうかは怪しい(笑)
それほどに ばあさまと算盤は仲良しだった。

そして、算盤を思い出すたびに痛い記憶も引き出される。
わたしが悪さをすると必ずこの算盤でチョップされるのだ。
恐ろしの算盤チョップ!

目の前に火花が散る程度で済まない。
このご時世でコレやってたら傷害罪。

けれど、かずどころのばあさまの
算盤チョップをいただくときは問答無用。
どんな言い訳も許されない。

古道具屋さんで見つけた日にゃ、
その算盤で夜な夜なこのチョップを
もらう羽目になるかもしれないと思うと
やっぱり買うのはやめておこうとなる。

うーん。欲しいが困った!

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