先代さまたちを想ふ

先代さまたちを想ふ

皆様の夏休みも終わり、本日からお仕事が始まっているのでしょうか。
私も今年は有難、夏休みというものを体験しておりました。
とはいっても、日がな一日、自宅にて作法の繰り返しはいつものことなのですが、例年とは比べ物にならないほど、時間をゆっくりと過ごせたように思えます。
おかげ様で、お盆とともに、一年の中でも先代のばあさまたちの呼吸が一番身近になっていき、静かに静かにその名残に波長を合わせた数日を過ごしました。
懐かしい想い出や、楽しかった様々な過去の経験を共に振り返ることで、新しい発見をもらえたり、とても充実していて幸せな時間でした。
もちろん、プライベートでもそれなりに自宅内ではありますが、観たかった映画などを数本観れたのも有難かったし、ばあさまたちと観た映画を思い出してはまた懐かしさに浸ることもできました。
そして先ほど、ゆっくりとその呼吸から静かにそっと痛みをほんの少し味わいつつ、剥がれていく感覚に寂しさを感じつつの朝を迎えています。

朝の作法とともに、気配が変わった家の中を眺め、また新しい一日の始まりを感じています。
これはまさに子供の頃にばあさまと一緒に視た気配と同じです。
お盆前も変わらない家の中の景色なのに、なぜか、違う。それも色味が違うのです。
そんな時のばあさまの顔は、まさに今、私が感じて浮かべている表情そのものなのです。

親兄弟よりも近い存在の人が訪れ、そしてあたたかな時間を過ごし、そしてまたその方々としばしの別れをし、自分の足でしっかりと生きていく。
何時如何なる時も、ばあさまはいつでも私のそばにいてくれるのですが、やっぱりこのお盆の時期は独特に違うのです。
今、私が感じているこの瞬間の感情こそが、子供の時にみたばあさまの心そのものだったのでしょう。
その時にわからなかったことが、今、私にしっかりとあったことを認識し、根付いています。

そして今日からまた私は胸を張って、しっかりと前を見て、背中にある先代さまたちの想いに見守られながら生きていきます。
沢山の人とまた出会いながら、少しでも世間様に恩返しが続けられるように、ただ、ただ、生きていく。
末子(すえご)として、恥ずかしくないように。

有難く、有難し、まじなうことに、おぼれなさんな。
なにごとも、有難く、あるが、ごとくに、まじないなされ。
まじないにおわりはなきと、おぼえときなされ。
なごみませ、まじないませと、いのりませ。
空

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