ばあさま・顔面ぶつけろ

ばあさま・顔面ぶつけろ

貫洞 水どころばあさまのことば

動け。
悶えろ。
悔しがれ。

何事もそっからが始まりじゃ。
思うだけじゃ何もはじまっちょらん。
動き出してからもまだまだじゃ。
動いてそこからうまくいかん、うまくいかんと
悶えて苦しんで、なんでじゃ?なんでじゃ?と戸惑ってからが、やっとこ始まりばい。
重か感情にへしゃげそうになって、ぶち打ちくらされて、初めて自分の性根に会えるんばい。
やりたいことじゃったか。やりたくなかったことじゃったか。
なりたいもん、ほしいもん、なりたくないもん、ほしくないもん、
全部と顔面ぶち当たったときに自分の本性とぶつかるんばい。
ぶちあった自分とちゃんと両目かっぴろげて視線合わせて、お互いをキッチリ見合って挑んでいくとょ。
その先にやっとこや~っとこ、自分が始まるんじゃわぃ。
なんじゃかんじゃと、言い訳尽くしを続けちょるうちは、なぁ~んも手に入らんがゃ。
動いて動いて動きつくした先に、気づいたら色々と持っちょらしたりするもんじゃぁ。

自分の最大の敵は、他の誰でもない堕落惰性の塊である自分。
何でもすぐにやりたいと言って始めても、途中で嫌なことがあるとすぐに文句と言い訳で止めてしまう私に、静かに静かに諭してくれた時のことばでした。
春の空の下、桜を見上げていたときに思いだしたので大切に記します。

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