強い人を目指すよりも①

強い人を目指すよりも①

先日、とあるアスリート業界の方とお話をする機会がありました。
具体的に書いてしまうと、どの分野で活躍しているかがわかってしまうため、
いろいろと濁して書きます。
親からの英才教育といえばそうかもしれませんが、
実際に親からの英才教育にも与える影響の段階では限界がいずれやってきて、
最終的にはその個人であるその人の本質が大人になるにつれ自身に影響を与えます。
子供の時の影響が大きいからこそ、大人になってもそれができる、思い込めるという意見もあるかもしれませんが、
まずはまずは、横に置いてこの方の純粋な心向きと私自身が体感すればこそ思い当たる部分がありますので、
読み進めていただけるとありがたいです。

その方は、とにもかくにも、強い人という印象を与えるし、実際にいろいろと強い方です。
ですが、その方は最初からすべてにおいて強いわけではなかったのです。
その方は現在はその道のエキスパートですが、身体的には様々な障害があります。
肉体を使うにも関わらず喘息持ち。
しかもアレルギーが十種類にもわたって保有。
体力的にも運動をし続けるのには休憩が通常のアスリートよりも数倍に必要であること。
一般的な印象では傷つくことなくどんな言葉をもらっても、
飄々としてマスコミ・メディアに対応しながら自身を貫いているご様子で立ち振る舞っていますが、
実際はひとつひとつに小さくも大きくも、ちゃんと傷ついているし、
時には悔しさや理不尽さに眠れなくなるくらいに泣いていることもあります。

それでもこの方は自分の環境から逃げずに人生を歩んでいます。
私はこの方に
「一般的に強い人と言われていて、実際に強い生き方ができているという評価をされていますが、
ご自身では実際のところどのように受け止めていらっしゃって、内面との差異などがあればどのようにバランスとっていますか?」
とたずねてみました。
そしてこの方はとてもかわいらしい笑顔ではにかみながら丁寧に答えてくれました。

「きりんさんだからお話ししますが、自分は自分が強いとは全く思っていません。
強くありたいと思ったこともありますが、そう思えば思うほどうまくいかないことのほうが多かったです。
むしろそれを気にせずに、とにかくやり続けることだけを続けていたほうが、
あるときある瞬間から噛み合ってきたというほうがしっくりくるんです。
そういう意味では、強さを作れたのかもしれませんし、強い人になれているのかもしれません。
ただ、いまだに情緒不安定になることがたくさんありすぎるので、自分では強い自分とかまでは、まったくそう思いません。」

そうおっしゃる隣では、パートナーでいらっしゃる方も大きくうなずかれ、
「私は人生の中でこんなに情緒不安定な人をみたことがない。
世間とは大きくずれてて、皆さん、見る目がないなぁ~!って思うことがたくさんありますよ!」
と笑っておられて、とても善き関係でお仕事生活をされている様子がうかがえました。
そしてお二人にさらに聞いたご自身たちでやり続けたことの具体的なポイントを伺いました。

・時間を区切る。
・管理が必要な部分を把握して行動する。
・失敗やつまずきを見過ごさず、修正を重ねる。
・自分が楽しいと思うことをやる。

大きく分けるとこの四つでした。
次回の記事から、この4つをほどいていきます。

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