地道に生きるほかなし。

地道に生きるほかなし。

どんな時代であっても悩みというのは時代それぞれにあってあるという事に変わりはありません。
人は苦しみや悲しみ、迷いなど様々なネガティブな感情に押し殺されそうなことが多々あります。
そしてその苦行ともいえる人生の苦しみの癒しや解決にたくさんのモノコトを知ったり取り入れたりすることで折り合いをつけています。
ですが、時にその折り合いが喧嘩し合って、そのモノコトの中にひとつの正義正解を求めてしまい、より苦しみの葛藤の中にさまようことにもなります。
さらに安易な即効性のある気楽や安らぎを求めるがゆえに、モノコトの解決を先送りしてしまい、より切羽詰まった状況になることさえもあります。
ひとつ間違いなく言えるのは、年齢が重なれば重なるほど、取り戻しや取返しに躍起になっても、安楽の心は遠のいてしまうということです。

では、どうしたら?という繰り返しが押し寄せてくるでしょう。
そしてこの解決には、解決を求めることなく、ただ引き受けることが必要であると知る痛みを持つことなのです。
その痛みを引き受けることから、本当の意味での自分自身の人生を見ることになります。
ラクチンはありません。苦しいです。
苦しいけれども、この作業と行動を繰り返して地道に生きることが続くと、あるときある瞬間に自分の中の納得が生まれます。
時には天を仰ぎ過ぎ、時には地の底を見るような感覚にもなるでしょう。
ただ自分の足元にある地を見て、歩みを見て、今の自分の現実を知り、静かな痛みを抱えながら今を生きていくのです。
誰かに背負ってもらう事でもなく、取り戻すことのできない欠落感や痛みを誰かで補おうとするでもなく、今の自分が自分のための充満度を作り上げていくほかないのです。

今、あなたが羨んでいる相手には、あなたの知らない痛みが必ずあるのです。
あなたの痛みはあなただけのものです。
そしてあの人の痛みもまた、その方だけのものなのです。

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