先日、とある茶道の先生とお話しをさせていただく機会がありました。
この方は80を越えられておりますが、現役で指導にあたられております。
たたずまいは穏やかで柔らかな雰囲気がとてもかわいらしいご婦人です。
この日も私がご一緒させていただいている間にも、
数人の若い女性がお教室の日ではないにもかかわらず訪れていました。
『ねぇ、きりんさん。
最近の若い子が私は大好きなのよ。
この令和の時代に頑張って仕事もプライベートも一生懸命、頑張ってるこの子達が大好きなのよ。
若さの美しさだけでなく、今どきの子は本当に優しくて思いやりがあるわ。
それに比べて、残念なくらいにある世代の方々は美しくなくて困るわ。
よろしくて?きりんさん。
あなた、その世代に間もなくなるのかしらね?
女性だから、とかではなく、性別関係なく人は年齢と共に美しくあってほしいのよ。
最近の方々は、私たちの時代と違って便利になってたくさんのお時間が持てるようになったでしょう?
せっかくそのお時間を大事に使わないのはとっても勿体ないと思うのよ。
自分の時間をもっと大切に使ってほしいわね。
他人にも自分にも優しくない、つまらない言葉や行動で時間を過ごすことは、自分への愛が足りない証拠。
そんな意味のない暇な時間を過ごしているから、自分の人生をくだらなくしているのよ。
くだらない考え方や行動は、自分の人生も他人の人生にも優しくないし、豊かにならないわ。
自分への愛情の掛け方をもっと考えてあげてほしいわ。
生きることの美しさを忘れずに、いくつになってもその姿勢と心を持っていてほしいものよ。』
その世代に間もなくどころか、真っただ中の私です。
穏やかで優しい声でありながらも、きっちりと身に引き締まるお言葉。
美味しくいただいていたお茶が、少々喉が詰まる思いで苦笑いでお返事するしかありませんでした。
『自分の人生をくだらなくしている。』
コレは本当に刺さりました。
私はもっとちゃんと自分の時間を愛せているだろうか。
誰かのためにちゃんと時間を使うことができているだろうか。
そこには思いやりが宿っているだろうか。
あらためて先生の言葉を思い返しながら、夜月の空の下、涼しくなった風と虫の声を聴きながら振り返りつつ帰堂しました。