《雑記》悩みの時間さえも贅沢になる。

《雑記》悩みの時間さえも贅沢になる。

先日、古くからの財地の方とお話をしていて改めて大切な心のひとつを教えていただきました。

齢80を超えている年齢不詳のマダムなのですが、とにかく愛らしい可愛らしいので、この方とご一緒すると年齢性別問わず誰もがときめいてしまう大人女子という方です。
早くにご主人を亡くしてからというものの、女手一つで会社を切り盛りし、お子様を育て上げ、十分な財を成して現在は会長職です。
その方にお久しぶりにお呼び出しを頂き、鑑定というよりも、軽く2時間ほどそのお話に耳を傾けているだけのティータイムになります。
話題のすべては日常のささやかな出来事とその中に繰り広げられる当たり前の親心や祖母心だったりします。
極々普通のどこの家にもあるような、ボヤキだったりするのですがどれをとっても充足している眼差しと息遣い。
時折見せてくれる悪戯っ子な可愛い笑顔と拗ねた顔が印象的です。
そんな彼女が一気に話し終えて3杯目のお茶を新しいものに入れ替えて一息ついた時に、
とても満足げなまなざしと微笑みでこの言葉をくれました。

 

「私はようやっと、ゆっくりと家族のあれやこれやを見て好き勝手なことを言ってます。できてます。
なりふり構わずの時は、家族のあれこれを突っつく暇もないくらいに、我武者羅でしたわ。
あなたのおばあちゃんたちにもいっぱい叱られましたよ。
叱られたから余計に我武者羅に頑張れました。
その時の嫌なことも辛かったことがあっても、
そのことだけに気持ちを傾けて考える余裕もありませんでした。
仕事ややりたいことに集中できたのは、今の家族の応援と見守りがあったからですね。
それが今になって本当によくよくと感じます。
そして家族のことや日常のことをあ~だの、こ~だの言わせてもらえているの。
どんなことでも、どんなに小さなことでも、
どうしようかな?何にしようかな?どっちにしようかな?と
迷わせてもらったり、悩ませてもらえる。
そういう機会と時間があることがとっても贅沢に感じてるのよ。
家族と言えども他人様。
その他人様のことに勝手都合で口を出せるなんて、年寄り冥利に尽きるわね。
何か言い返されても、私は覚えてないわぁ~って
ボケたおばあちゃんのフリをすればいいんだもの(笑)」

 

迷うことも、悩むことも、時間と心に余裕があればこそ。
本域でソレどころじゃない瞬間というのは、占いに行くことも誰かに相談することもなかなかできない環境であることが本来なのかもしれません。
マダムのような方から見たら、何かと迷っているうちはまだまだヒヨッコなのでしょうねぇ。。。

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