【雑記】導いてください。

【雑記】導いてください。

たまに頂く連絡や相談の中で、いわゆる依存型とされるクライアントに手を焼かされることがあります。
特に互いとの距離感を間違われることが多く、こちら側の時間や状況などを顧みずに押しかけてきます。
そしてそれを強めに諫めれば、落ち着いた頃合いなどに平謝りの言葉と共に、

「あの時の私はどうかしていました。あのような迷惑はもう二度といたしません。ですから拒絶しないでください。」

というような言葉が戻ってきます。
状況を鑑みて、医療の手を借りることやその他の諸々の要因となる行動をしないことを条件に一度は許容しますが、この手の方というのは必ず二度目がやってきます。
そして完全にこちらがその二度目はないという行動を選んでも、また許してもらえるだろうと思うようで、
さらに下手に出てますよ、という態で出してくる言葉が共通して表題の言葉になります。

「見捨てないでください。お願いします。私の人生を導いてくださるのはきりん先生だけです。」

私の嫌いな言葉のトップ5に入るだろう語。
この語が出た瞬間に元から降りかけていたシャッターは一気に下げられ、防火扉と一緒に相手との距離が完全に遮断されます。
私は常日頃からどなたに対しても一律同じで、

人生のアドバイスや切っ掛けなどのヒントを伝えることはあっても、
最終的にそれを選んで決めて行動をするのはご本人。

ご本人の力なくして人生の変化は無し。
自分の命、人生を導くのは本人の力と日頃の行い(信心、おかげ様)。

としています。
そして依存させないためにも、一定の距離感や行動などは慎重に選びますし、傍から見ればSNS上の私は普段からかなりの塩対応をしていることもあると思います。
私が一人の人間の人生を付きっ切りで傍で見守って、壊れ物を扱うように大切に大切にくるんで痛くないように導く行動を操作するなど絶対にいたしません。無理です。
自分のことさえもコントロールすることに日々修行している身です。
他人のことをどうこうできる身分でも立場でもありません。

私が自分の生業と、在り方としてこの仕事を選んでいるからこそ、
人生の何かしらのヒントや切っ掛け、おかげ様の言葉を伝えさせてもらっているだけなのです。

全ては自分が発信したものであり、その返りものです。
そしてその人生の歩き方や選び方が、正しかろうが間違っていようが、
自分の人生が痛かろうが、痛くなかろうが、
自分で生きているそのままが人生すべてであり、
あなたそのものです。

あなたそのものを認めてほしいのであれば、あなた自身が自分の人生を他人に導いてもらうなどの選択をしてはならないのです。

あなたの人生はあなたしか導くことはできないのです。

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