桑(くわ)

桑(くわ)


呪術作用:健康、学業スキル、邪気祓い

モノコトすべてに無駄はなし。心身捧げる。の象徴します。

「捨てるところなし!」の桑の木はまるで全ての身をささげるかのように存在しています。
生薬、果実、蚕の餌、木材、製紙原料など、広範囲に用いられる植物です。
「くわばら、くわばら」の語源とも言われています。
また、雷のようにやってくる不運をはねのける力、邪気祓いの作用があると伝承されています。
戦後日本の経済復興の礎となっていた養蚕の大事な道具のひとつとして、様々な地域で桑の木は自生とともに大切にされていました。

洞呪術において桑は、古来より日本の大切な魂である若手の成長のすべてを助けるものとして、健康、学び、護りに位置づけられていましたが、時代の変遷とともに、桑そのものの薬効からも「若者」に特化する考えがなくなり、すべての人に健康と知恵を授けるまじなう道具へ変わっていきました。
具体的には、体力の衰えを感じる、虚弱体質で周囲と同じように活動できない、病気と縁が切れないなどという人に、パワーを注入して身体の芯から強くすることをご利益にしたのです。
また、勉強への意欲が湧かない、集中力が途切れるなど、勉強に対する姿勢そのものを変えたい場合も、桑のまじないが有効です。
いずれも桑の絵符を肌身離さず携帯すると良いでしょう。

 

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