この件、施主様のご主人の仕事での不正の件は、私がお話を聞いていた段階でもある程度のことは知ってはおりました。
施主様には正直に伝えました。
「そういうご事情からのこの件であれば、正直なところ普通に通りは悪いです。無理です。
いいところ少しでも胡麻化しつつの隠しつつやるほかなく、
この土地の場を宥めて運良く、機嫌を直してくれれば納まる程度です。」
という話をしたときに、この施主様は烈火のごとくに言葉をぶちまけました。
「誰でもやってることで、他の人は同じことをしても何ともないし(霊障がない)、ズルして儲かっているじゃないですか!こっちばっかり何でこんな目に遭わなくちゃいけないんですか!!!」
気持ちはわからなくもないですが、そんなのこっちに聞かれてもどうしようもありません。他と比べるようなことではないからです。
そもそも土地に関係することで不正の元に大きく裏切りのあるルートで手に入れるものに、正当性を掲げても無理難題というものです。
私としては多少でもご自身たちに不備があることを認めてほしかったのですが、逆切れされてしまってはどうしようもありませんでした。
この方が氣を昂らせるごとに霊氣霊障によるトラブルが小さくとも喫茶店に起きていたので、これ以上はおおごとにするわけにいかず、この時は静かに黙り留めるに終えました。
後日、この施主様のご事情をご存知の共通の知人でもある方からお声をかけられ、どうしてまじないが効かないのか、祈祷ができないのか、質問をいただきました。
正直に、通らぬものは通りませんね。というお話をしたところ、この方までも氣を昂らせて私を怒鳴ったのです。
「君は世の中をわかっていないね!!そんなの誰しもやってることだし、仕事を取るためにそのくらいのことはやるのが当然だろう!!!
洞の呪術もたいしたことないねー!!」
やれやれです。
この時の私はとりあえず、大きくモノコト構えるほどに気持ちを寄せる気もなりませんでしたので、
「そうですよ。たいしたことありませんよ。」
という態でシレと終わらせ、そのあとも何かをその方はおっしゃっていましたが耳流しのまじないで自分の中には一切入れずに場を収束させました。
その後、この施主様には最小限の作法をお渡しした後、先の御寺さまの講員をおやめになり連絡は途絶えました。
そしてこの共通の知人の方とも、時間をおいて後、静かにご縁も遠のく流れになっています。
現在の私の周囲は有難くも、そういう煩わしい人間関係が落ち着いておりますので、やはり人間都合よりもおかげさま都合で身辺周りを調えておく方が、ずっとずっと穏やかで平穏無事であるとあらためて思うのです。
生きてる人間が一番厄介面倒ですね(笑)