生霊祓いのことを考える

生霊祓いのことを考える

霊障問題がリアルで起きる生霊の祓いは、実のところなかなか面倒くさい工程があります。

よくあるネオスピ系の方などの推奨する縁切り程度では、詰めが甘いどころか、とんでもなく激甘甘です。
そしてちょっと行を齧った程度の自称祈祷師、密教行者などの生霊祓い除霊は更に危険な激甘です。

元よりなぜ生霊が憑いてしまうか問題もひも解く必要がありますし、
生霊は基本的に祓っても根っこが解決しない限り、
祓っても払っても、何度も戻ってくるという現象が起きるのです。

一度取り祓ってから近づけないように結界を張ることも前提の祓いではあります。
ただし、結界の寿命や耐久率というのは、実のところ生霊を飛ばしてくる相手の強さと憑かれている本人の様々な元からの事情関係性によって変わります。
場合によってはどんな強力な術による結界を使っても、あっという間に結界は消耗して崩れます。

なので、憑かれる側にもしっかりご自身とご自身の周囲環境を調えていただくだけでなく、
日頃の行いや、これらの問題が起きたことへの大きな反省と行動、考え方のあらためが重要で、
さらに尚且つ、
術式を行う者が、ただ剥がすとか、跳ねのける、祓うとかだけではなく、
飛ばしてくる相手の方の中に、しっかりと霊氣霊体を戻して差し上げることが肝心。

そしてただ戻す観想だけでなく、しっかり中に入れこん入れこんで、これでもかというくらいにミッチリ、モッチリと入れこんで、本体から出たくても出てこれぐらいに閉じ込める勢いで入れこんでしまうこと。

コココレ重要。(きりん塾試験には必ず出ます(笑))

で、どうしてここまで術者は入れこむ作業をする必要があるかというと、
飛ばす側も霊氣霊体を何度も繰り返し飛ばしたり、肉体からの分離状態が長期間にわたると、現実的に肉体が物理病理として問題が起きるからです。

典型的なものであれば、精神神経的なものから、実際に脳の血管などのトラブル、心臓肝臓、肺機能の不都合や、免疫系の障害が顕著に生まれます。

しかも、重度の神経症などになってしまえば行動も諸々おかしな状況になるので、
刀傷沙汰程度で済めばいいですが、場合によっては周囲を巻き込んだ惨殺事件が起きてもおかしくないわけです。

とにかく生霊を飛ばしつづける人はいずれ、遅かれ早かれ普通人という括りから外れてくるので、
氣血害、生きながらにして悪霊怨念人間に仕上がる厄介モノになります。
こうなると現実問題なかなか冗談でも簡単に縁切りだの生霊返しなど言えません。

なので明らかな物理的霊障が起きている生霊祓いの依頼の際は、元となる源(げん)を見定めたうえで、与える作法をただしく選択し験を導く必要があります。
ですからただ祓う、はねつけるだけでない作法をしてくれる霊能者、神職、行者を見つけて祈祷をしてもらい、同時に自分の行いにもより丁寧に誠実であるようにする必要があると私は考えるのです。

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