待つ美しさを知る時間 ~ 七夕会・茶道リトリート

待つ美しさを知る時間 ~ 七夕会・茶道リトリート

今年の7月のことです。

一伶庵の矢古宇先生のご紹介で
茶道リトリート 美・知・学を主催されていらっしゃる
小林淳子先生の七夕会へ参加してきました。

日本のおもてなしを体感する
素晴らしい空間と時間になったのですが
とりわけ、わたしの中ではとても懐かしい
瞬間瞬間が、家の其処彼処にありました。

家造りの手間暇と、そこに根付いている理氣。
施主のすべてが根付いている理氣の家は
ここ最近ではまず観ることができません。

根付いている家というのは
土地、家、人との一体感がとても強固で
それでいて安らぎと癒しが存在します。

たとえケガレのものが訪れたとしても
ほんの少しの時間を滞在させてもらうだけで
やがてそのケガレは氣流れ(けながれ)となって
新たな何かを運んでくれます。

こういった豊かであたたかな家にするためには
家を育てる必要があります。
いきなりそういう家を手に入れることはできないのです。
人も育つならば、家も育つのです。
家が育つためには、人が育つ必要があります。
育つ、育てるには時間が必要。

育むためには待つことが重要。

小林先生の茶庵はいずれも
すべて小林先生の魂が育てた家場です。

どの場にも断捨理氣が調い、
そして空間のすべてに呼吸がありました。

細かくどんなふうに、をここに書き出すと
とても大変な文字量になってしまうことでしょう。
家の細工ひとつひとつ、
見えないところのひとつひとつに
総てに調いがあります。
思い出しても、その氣の空間がよみがえります。
茶道リトリートを通して、改めて断捨理氣の尊さと
和の心の愛しさを思い出させていただきました。
秋の季節、またこの家場を体感するために
日々の精進、心の重ねを丁寧に過ごしていきます。

ご一緒してくださった 一伶庵矢古宇先生、
きりん塾生の皆さま、
小林先生はじめ、
スタッフの皆さまに心より感謝いたします。


12月26日12時より 断捨理氣講座を企画中です。
気になるかたはinfo@majinaiya.comまで。

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