霊能力がない占い師は優勝する

霊能力がない占い師は優勝する

このタイトル通り、洞のばあちゃんたちもよく言っていました。

「霊能力がなくとも、学びと努力を忘れない占い師は、
何よりも誰よりも優れていて、何よりも誰よりも勝る」

これは私も激しく同意することで、歳を重ねるごとにその気持ちは増します。
これはとても理由が簡単です。

一般的に言われる霊能力がなくとも、一流の占い師にはなれるからです。

このジャンルに当てはまる占い師の方で一部を除き、多くの方が真摯に仕事や学びに向き合って努力精進を重ね、経験を積みながら占い師という格を作り上げています。
そしてそれらを極めていく路を進んでいる方というのは、兎にも角にも全てにおいて強いという印象を受けます。
当然のようにそういう方というのは、顧客からの信頼も厚く、キャリアが誠実に積まれているからこその風格、オーラが漂っていて、仕事に途切れはなく継続的に鑑定や占術学に携わっています。

一方で、霊能力の要素をふんだんに使った霊能系占い師は、これも一部の方を除き大半が廃業するか、お茶引きの状態となっていきます。
出始めの頃は、とても人の目を惹きつけます。
一時的にご紹介を含めてお客様は回りますし、人気があるように見えます。
ですが、それも一過性です。
一定数の巡りが終わったのち、リピートしてくださる方を残して、徐々に縮小傾向になります。
そしてリピートしてくださる方もまた一部を残してご卒業されていくのが自然の理です。
ここからが、霊能系占い師で残る人とそうでない人の分かれ目です。

残る人というのはやはり自分の能力に胡坐をかくことなく、とにかく学びます。
ありとあらゆることに学びを努力します。
霊能者にとって学術同時に学ぶことは、人の10倍20倍で、かなり苦労します。
能力が邪魔をして素直に学びが入ってこないことがほとんどです。
なぜなら、霊能系の特徴として、目の前で起きている出来事、モノコトを自分のその感性や能力に頼り勝ちな思考感情で解釈し、結論結果の算出をロジカルに組み立てずに優先しがちだからです。
これは時にとても横暴にモノコトをその能力だけで結論付けたり、片付ける傾向となるため、変化球に弱く、いつも同じような視点と解釈のみになってしまい、鑑定技術はとても平面的な仕上がりが定石になってしまいます。
それらに対して踏ん張り、歯を食いしばって、能力だけに頼らない努力をした霊能系占い師は確実に残れます。

そうでない霊能系占い師の共通点は、自分本来の素材だけを頼りにしてしまい、占いそのものに対して磨かないし、学ばない。
学ぶことを諦めてしまうのです。
そして、せっかくの経験となる鑑定さえも、ルーティン化してしまうので、経験に繋がらない状態となります。
もっと厳しくいえば、占いだけでない自分の心の幅や視野の幅さえも磨かない人と言えるでしょう。

私が知っているだけではありますが、霊能力がないとされる占い師の方々で売れている先生は、日々の暮らしの経験や体験と占術を併せて立体的にモノコトを構築されています。
その方々の共通する行動は、とにかく学ぶを選ばれています。
そしてとても面白いのは、そういう先生に限って「自分には霊能力がない」としっかりお伝えしていても、お客様から見れば「何気に霊能力がある占い師」という評価になってしまうのです(笑)

常に何事にも学びの姿勢がある先生方を拝見するたびに、いつも心震わされます。
自分よがりな価値観だけでない冷静な視野をもって日々の鑑定に挑む姿勢そのものだと私は勝手に思っています。
おそらく、お客様もまたこの姿勢をもった占い師に出会えたとき、様々な運命の歯車を本来の位置に戻す切っ掛けを手にしているのだろうと思います。
あらためて私自身、生きる姿勢につながる学びを振り返りです。

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