納得と不納得。ホンモノ?

納得と不納得。ホンモノ?

自分に向いている職業は?
私ってどういう人なんでしょうか?
私の使命ってなんだと思いますか?
何かあるはずですよね?

相談の中でよく聞かれていた質問です。
この質問をしてくるときというのは、誰しも心の一番奥に「安心したい」という気持ちがあります。
どこかに自覚する根っこや土台、足元をもっておきたいのですよね。
気持ちはとてもわかります。
将来の不安からくる漠然とした迷いもあれば、
失敗したくないというプレッシャーや選ぶことへの疲れからでもあったり、目の前の出来事からの責任を持つことの逃げや怖さからだったりします。
誰しも楽ちんに何かを決めて、それが正解であってほしいし、
不安のない安心の中に身を置きたいと思うものです。
そのために占いを使うことの全部を否定はしません。

ですが、残念なことに、
どんなに自分に適した鑑定を受けたとしてもある一定の時間が過ぎてしまうと、
やっぱりまた占いやカウンセラーのところへ行って同じ質問をするのです。

「もっと他にあるはずだ。」

直後は言われたアドバイスや言葉に心が躍り、

「気づいた、腑に落ちた、パッカーンした。」

など色んな印象が心身を駈け廻りますが、結局のところは元に戻ります。
なぜならばそれは自分で見つけたもの、作り上げたものではないからです。
人は結局のところ、自分が納得しなければ、それらは無しになるのです。
誰かに作られたあなたのカタチは、あなた自身ではないという思いがどこかに同時に種となって残ります。
始まりはよくても心のどこかが

「本当にこの人の言うこと信じても大丈夫?」

と思っているのです。どんなに小さくともこの思いがあるのです。
そしてそれらの疑念が芽吹いて溢れるようになれば、後はとても簡単にモノコト崩れ流れていきます。

「あの人はホンモノじゃない。」

誰かに作られたものはいつも不安が浮かぶし、うまくいかなかった時の言い訳にしていまうのです。
本来は、ホンモノかどうかというのは、相手に求めるものではないのです。
あなた自身がどんなふうに納得して、自らそれをしっかりと自分のものだと自覚して持ち続けられるかなのです。
占い師やカウンセラーのホンモノ似非モノの判断は、結局のところあなたの中の心の本質とホンモノの納得不納得が決めるのです。

あなたにとってはホンモノ。他の人にとっては似非モノ。

そんなことは世の中にごまんとあるのです。

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