貫洞 おやくどころのばあさまのことば
どんなんでも、
今までも今もこれからも
自分には自分しかおらんけんが、
どれもこれも、胡麻化さんと
ぜぇんぶ引き受けて、
ひっくるめんと
自分の欲しい本当はなかとよ。
なんでんかんでん、
いいかげんに自分を使うてしもうて、
過去も今もなかったことにしても
欲しい未来はなかとよ。
これまでの自分、今現在の自分をなかったことにはできません。
未来になりたい自分があるのなら、どんな自分だったとしても丸ごと全部を引き受ける覚悟が必要です。
これまでを引き受けられない人には、未来を引き受けるだけの器もないとされます。
これまで、今、ダメだった自分、ダメな自分を認め、受け止めた瞬間に、何かの一歩が始まるのだと思うのです。
誰かに救ってもらうのじゃなく、自分自身で自分を救いあげるためには現実の自分を丸ごと受け入れることからなのです。