最近はマネージャー含めて、財地の小さな跡取りさんとお話しする機会が増えたので、
ばあちゃんたちのささやかな会話を思い出すことがあります。
私がまだまだ学びたての幼いころの岳洞のばあちゃんの一人に教えをもらった時のことを記します。
神社でお願い事をしても叶う人がいるのと、いないのはなぜ？なの？
『そら簡単よ。約束事を守らん人がほとんどやけんな。
約束守らん人は誰からも信用されん。
どげな小さな約束でもちゃぁんと守れる人が誰からも信用されるっと。
神仏いうんは、シンラに近い存在やけども、何よりも人間のそばにおる存在やから、
人間の欲というもんをよぉ知っとらす。
だから人間の祈りや願いの選別の仕方は、人間のように出来上がっとうとよ。』
性格悪い人でも叶った、叶った、っていう人がいるのはなんで？
『そら簡単よ。その人のために叶えたン違うんよ。
その人を通しての向こう側か、近くに居る、別の誰かに期待しとることがほとんどよ。
その別の誰かいうんが、神さまの願いを叶えてくれそうなときやなぁ。
性格悪いん人のあれやこれやが、うまいごと通ったときほど、
性格悪くても神さまの願いを叶えてくれるんか、
神さまの願いを調えてくれらっしゃる人がそばにおると思えばよか。
神さまの時間はどこまでも長いけん、気長に気長に期待しとることもあるなぁ。』
じゃぁ、願い事が一番叶わない人ってどういう人？
『そら簡単よ。お願いします～、頼みます～、って誰よりも熱心に祈って、
熱心に自分ではなぁんもせんことを気づかんと、
他人と自分を比べて、あっちの人んほうがよかことある、
こっちの人んとこのほうがよか、と妬んどる人よ。
いぃっそ、自分ではたいして祈りもせんし、なぁんもせんけど、
他の人を下げオトすことをしん人のほうが、よぉ～っぽど願い事が叶うことがあるねぇ。』
