9月7日は白露です。
この日は、より秋が深まることと、朝露が宿る徴でもあります。
そして流れるように9月23日の秋分の日になっていきます。
私はこの時節が好きです。
とはいえ、
夏から秋に変容する時節は、正直なところ体はしんどくなることの方が多いですし、天候も不安定。
エアコンの使い方にも日中と夜では違うので、寝付きもよくなかったりする上に、夏の疲れも一気に出てくるので、心も体も色々と悲鳴をあげたりしますよね。
その流れの中で10月に入る頃にはすっかりと秋になり、秋の土用がずっしりと重みを持ってやってきます。
実りの秋とはよく言ったもので、
善きことも、悪しきことも、全てが実ります。
しかも自分で作ったものほど、しっかりと実りがあり、自分の元へと還ってきます。
どんなに要らないというものでさえも、実りというカタチになってやってきます。
帰ってください、あなたいりません、と言ってもズカズカと家に入ってくるような感じです(笑)
多少のその人の運氣や流れによっては、このズカズカと入ってくる実りは他の時期にもあるといえばあるのですが、年中行事的にやってくるこの感じは、大小様々に人によって変わってくるかもしれません。
申酉戌亥に空亡を持っている人にとっては、より深く重い振り返りがやってきても不思議がないのが、この時期の土用になるのかもしれません。
この春から晩夏に向けて行ってきたすべての実りをどのように受け止められるのか、そして次につながる自分になれるのか。
思考や感情は入り乱れるように日々不安定に様変わりしていくことでしょう。
それでも私たちは生きて、次につながるかもしれない行いを続けていくほかありません。
善きモノコトは善きカタチに受け取り、世の中への貢献に結びをつけあらため次につなげることを。
悪しきモノコトは、己の不徳の致すところをしっかりと受け止め、あらため次につなげることを。
素直に至らずを知り、素直にまたあらため進むことを。
薄皮一枚ずつをめくるように、自分に変化を起こしていくほかありません。
自らが気づかぬうちに作り続けている日々の結びとみのりが、幸多いものであることを祈らずにいられません。
素直に至らずを知り、素直にまたあらため進むこと。
これが一番の特効薬と思って、私は毎年やってくるこの季節を味わっています。