すぎるむかう

すぎるむかう

気づけば、あっという間に個展を迎えて終わり、そして年末年の瀬です。
駆け抜けるように12月を今、この瞬間も過ごしているのですが、
人生の中でこれほど師走を感じた一ヶ月はなかったかもしれません。
あらためてこの時期だからこそ思いだす日々の時間に想いが巡ります。

一年が過ぎ去る中、新たな一年を迎えるだけでなく、
時間は常に過ぎ去り、向かい受け取ることで私たちは生きています。
それはいずれ肉体を終えるその瞬間まで続きます。
それこそが人として生きる姿であり、生命というものを感じ考えることでしょう。
どのような考えや感じ方をしていても、平等に時間というものは流れいきます。
そして、年齢と共に人との別れの数は必然的に増えていくこととなり、
否応がなしに自分の人生を振り返ることも増えます。
これから先は、生きてきた時間よりもおおよそ短い時間で人生を生きることになります。
その中に、何を信じ、何を頼り、何を慈しむのか。
それによって人の心の豊かさや充実度というのは、幸不幸、運不運など関係なく感じ味わうことができるでしょう。

2024年以降は、どのようなカタチであれ自らが作り出した人生の密度や質が問われる時代へと突入していきます。
感情ばかりに振り回されることなく、状況や状態をどれほどに味わい、暮らしそのものを向き合っていけるのかがポイントになりそうです。
そういう意味でも、今からでも自らの在り方と共に『時間(暮らし)』という存在をより味わうことが必要不可欠となっていくことでしょう。

とりまとめもない一年の〆記事となりましたが、2023年、皆さまたいへんお世話になりました。
ありがとうございました。

2024年も何卒、きりん堂をよろしくお願いします。

雑記カテゴリの最新記事