岳洞 おさめどころのばあさまのことば
願いが叶うときっちゅうんは、
たくさんの努力と真心をたくさん、たくさん、
他人様に使うたときよ。
色んなおかげさんが、やおよろずさんと一緒になって、
願いが叶えやすいように動いてくれるんよ。
本人の努力と、おかげさんの努力が合わさって、
そこから運命が願いのほうに動いて適って叶う。
物事なんでもかんでもあやかっておけば、
どっかしらのなにかしらさんが叶えてくれるかもしれんから、
人間は厚かましぃけん、あっちゃこっちゃと手を合わせるようになっとるん。
なんでもかんでも
あやかりてぇ、あやかりてぃとなってもかまわんけども、
その願いの向こう側には、他人様のために自分を使う
という自分がちゃぁ~んとおらんとね。
願いをかなえるために、物事を自己中心的に考えることがすべて悪いとは思いません。
ですが、自己中心と利己中心をはき違えている人が多々見受けられるのが昨今というものでしょう。
どんなに自分を中心に物事を進めていても、必ず人は人と関わっています。
それ以上それ以下でもなく、人は人と関係を築きながら生きていきます。
人はモノコト様々な融通の中に存在している中で、その願いをかなえようとしていることをわたしたちは忘れてはいけないのです。
自分にとって心地よい、嬉しい、楽しいだけでは、ただの利己となりがちです。
だからこそ、その願いを心に頭に浮かんだ時に、一緒に喜んでくれる人がいるのか、誰かの助けになっているのか、を思い描いてみてください。
大きな、特別なことを提供できなくても、あなたが本当の意味で幸せに喜びをその体と心に持っていれば、あなたの身近な人は一緒になって願いの幸せと応援を共有してくれることでしょう。