女性の滝行①

女性の滝行①

嶽啓道では女性の修行は様々なやり方があるのですが、
その中でも滝行に関しては条件が限られた状態でしか行わず、
そもそもがあまり推奨されている修行ではないことがほとんどです。

推奨されない理由のいちばんは、
そもそもに滝行の場所は男性しか入れない禁域であることがほとんど。
女性の場合でも限定された血族、もしくは血脈、役割処のモノしか滝の中に入らないとされます。
現実的な話として、女性の身体に滝のあの水圧や強さに見合わずと考えるからです。
あと、儀式作法の様々な理由から滝行は全く必要なしと位置付けられていることがほとんどです。
それでも滝場の水が必要な禊の時は、滝つぼ近くまで身を寄せて浄める程度。
打たれるところまでは、よほどの条件がそろったときのみとされました。

そして、どうしても打たれる必要がある場合は、
必ず髪が乱れないようにまとめ、手拭いでしっかりと巻きとって、
髪が水圧に巻き込まれて身が水に取られてしまわぬように安全に守るのが基本です。
現代に近いところでは、シャワーキャップをかぶって滝行されていたという写真も撮影などされていたようなので、
手拭いに代わり、上手に現代用具としての活用がされているのは、
日本の女性らしい感性だなとは思いますね。

それよりもそもそもに、女性の修行状況の写真が残っていることが善きなのか悪しなのか、
そちらの方がよほどに微妙なことだと私は思っております(笑)
とはいえ、その写真の中の滝行さえもどの信仰によるものなのか、
というところで位置づけが変わっていますので、
私がとやかくそのあたりを突っ込むのもお門違いというものでしょう。
それよりも、昨今の男性等はシャワーキャップの方が気になるようで、
どうしてシャワーキャップなのかの想像力とか、
そもそもの滝行のなんたらの一方的なご意見の方が、
私からみれば色々と欠落してるようにも見えますが、如何なものなのでしょうかねぇ。

あらためて様々なお言葉を見て思うのは、一般的に伝わっている宗教は、
いずれも男性主観で仕上がっているのだなぁとほんに感じます。

ひとまずと私は後にも先にも、滝行をやる予定はありませんし、
お誘い受けても応援だけに留めます。
女性の方でもお好きな方はおやりになってよろしいと私は思っております。

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