浅草の個展ではおかざりさまを中心に展示有料授与をしますが、
そもそもに「おかざりさま」とは何ぞや、という部分がまったく説明をしておりませんでした。
簡単に一言で伝えるなら、
「おかげさまたちのアミューズメントパークホテル」
です。
既に家に宿っているおかげさまだけでなく、
その年回りに家へやってくる福神さまをおもてなしするもの、と考えてください。
これらの飾りは魔除けの役割だけでなく、おかげさまたちに寛いでいただくものです。
綺麗な彩や光るものを楽しく美しく飾り付けることで、
それらの飾りを好ましく思っていただき、家を好ましく感じてもらうのです。
自分たちの座る場所や、眠る場所などが心地よいと、誰しもお尻に根っこが生えてしまうものです（笑）
また、ちょっと遊んでみたいなと思うような玩具や遊具があれば、それらで時がたつの忘れて夢中になってしまうこともあります。
おかざりさまはにとって、玩具や遊具、稲藁の薫りや色花があるとリラックスできる場となるのです。
そして一年、しっかりとそこに腰を下ろしてくださると、家に一年の福がより深く広く拡がりご利益がいただけるだけでなく、やがて次の年回りの際には宿賃として福運を残してくれるのです。
場合によっては、居心地の良さからそのまま家の守り神のひとつとなって残ってくれることもあります。
まずきりん堂が今回お勧めするおかざりさまは、家の中に飾っていただくものとなり、
本体が傷まない限り、生涯飾っていただけるものになっています。
そして、護符（1年、3年、12年）を添えることで、より居心地の良さは増し、
またそのお越しいただいたおかげさまの威力を増幅させて福福と身綺麗に美しくなっていただくのです。
まじないは、自分の願いをかなえるだけでなく、時に自分を助けてくれるおかげさまを癒し、力を与えることもできます。
常日頃から、私たちはおかげさまに願いを叶えてもらえることに注力し過ぎなのですが、
日頃無事に生かされていることをより感じて、そのおかげさまに感謝し、
小さくとも御礼のひとつふたつのお返しをおかげさまに対してできる人間であれるように、
日々の中で意識精進をしていくことが大切です。
今回のおかざりさまはそういう意味でも、皆さん自身の手でまじなうことを目的として授与をします。
まじないの手法などは、授与する際に伝授紙をお渡しする予定です。
数は限定でしかお作り出来ませんでしたが、できるかぎり多くの方に手に取っていただき、
ご自身の手でおまじないを施し、おかげさまとの関係によりあたたかくなごみとなることを祈念しております。
ご参考まで。
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