狐に化かされた?②

狐に化かされた?②

昨日の記事で色んな反響をいただきました。
沢山のエピソードをありがとうございます。
日本各地、まだまだ稲荷さまの悪戯含めた化かしネタはあるようですね(笑)
楽しく読ませていただきました。
そして本日は少し、記事へのご質問にこたえるカタチで補足します。

 

「オツケモノ」
こちらは本当の食品であるお漬物ではありません。
捉え方は色々とあります。
米は日本の大切な代表する食品です。
昔は年貢を含めて、お金以上の価値がありました。
故に、宝でありお金であり、大切な命をつなぐものでもあります。
そして同様に、龍神さまの欠片として扱われますので、
「米はほしいか?」と問われるということは、「自分の家に龍神を勧請したいか?」と問われているのと同様なのです。
その時に、ただ欲しいと答えてしまうと至らずの強欲と解釈され、
一時的に米は与えるが、食べてしまえば(一度でも消費すれば)なくなるものとして一時的な縁起を与えてくれます。
代わりに「オツケモノがあると良いですね」と答えれば、

「追っ付け モノ」→ 続きもの → 子種、子孫繁栄となる → 一族生涯を願うもの
「尾つけ モノ」→ 尾を引くもの → 龍神と同じ霊力を身に着ける祈願
「己着け モノ」→ 私自身のものとなる → 身に着けるものに困らない → 名声が手に入る
「御憑け モノ」→ 具体的に霊力を限定してパワーを強力にする
「お漬 モノ」 → 五穀豊穣、財が蓄える → 仕事やお金が潤沢に増えていく。

この一言に祈願のありとあらゆることを網羅しているのがわかると思います。
今すぐに祈願のひとつを決めずとも、
後で家に社を作れば自分だけでなく、家の者たちがそれぞれに何を祈願するかは自由になるのです。

「お花をしんぜよう」

この時の「お花」は、お座敷遊びなどの芸子さんのことと同じように、あなたのお座敷に、家に、稲荷の子を差し上げようということでもあります。
同時に、その時に必要な花代もめぐるように家を繁栄させてあげようという意味合いもプラスされます。

施主が大切に花(稲荷の子)を回せば回す(努力と精進を重ねる)ほどその花は大輪となり、華やかに家は繁栄するという花の種を授かるという一連の流れです。
稲荷さまに化かされずとも、もし、家の繁栄のために稲荷さまを勧請したいと思う方は、このようなイメージをしっかりと持たれると良いでしょう。

ご参考になれば。

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