団栗(どんぐり)

団栗(どんぐり)


呪術作用:財

団栗は小さな積み重ねからやがて増えいくだろう大財の予感を象徴します。

洞での団栗は、最初は一個の栗から始まります。
ただの栗では外側の棘が痛々しく、なかなか美味しい実にはたどりつけません。
そこで、様々な工夫の積み重ねにより、棘を鈍く(どん)していき、ようやくと実にたどり着くのです。
そして一個の小さな栗では人は満足できません。
いくつもいくつも、小さな栗を工夫を繰り返すことによって手際よく数を増やせます。
棘のない栗の数が増えれば、新しい棘の栗がきても怖くも痛くもありません。
やがて工夫によって積み重なった栗はやがて大きな山になります。

生涯、なにも考えず、自由気ままにお金を使えるという人は、そうそういるわけではありません。
ほとんどの人は、限られた収入のなかで暮らしが成り立つよう、家計をやりくりしているはずです。
やりくりとは、不十分なものを工夫して都合をつけることでもあります。
日々のやりくりは、小さな小さなまじないになりますので、ひとつひとつの財が小さくとも数が増えればそれなりです。

洞呪術では、「やりくり」の「くり」を「団栗」の読みに重ね合わせ、団栗に「やりくりが叶う」という意味をもたせました。
さらにそこから派生して、団栗は「財に困らない」と考えられるようになりました。
「家計のやりくりがスムーズにいきますように」
「やりくりに困らないだけの収入になりますように」
という願いを叶えたいときは、団栗のカードを財布に入れておきます。

自営業者の場合は、仕事の絵符と併用することで、小額契約からのスタートではありますが、クライアントが増えて収入の道が広がるというご利益が期待できます。
散財等を控えたいときには、誘惑から身を守るために紙垂の絵符と一緒に持ち合わせるのも良いでしょう。

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