筆、硯(ふで、すずり)

筆、硯(ふで、すずり)


呪術作用:学業スキル

純粋な學の心、誠実な志の象徴です。

その昔、官人になる(仕官する)ためには、とても試練至難の多い様々な試験を通る必要がありました。
同時に賢く心深くあるという伝えの中で、己の路をまっすぐに突き進み学業に専念できるために、筆と硯があればどこでも勉学はできるとされており、墨は炭があれば代用が効きますが、筆と硯はもう一人の自分というくらいに大切にされたのです。
決して裕福な家庭ではなかったにしても、大切な一家の男子が官人を目指すとき、親は農耕の馬や山羊の毛使ってまじない筆を作り、縁起の良いとされる暦と場で占った山で作られた高級品の硯を手に入れ、それらを手渡し送り出したそうです。
親の想いををしっかりと胸に抱えた男子の志は、真っすぐに目的に向かって精進したことでしょう。

洞の呪術においても、筆と硯はなくてはならない道具のひとつです。
自らを写すとも言われている大切なものとなりますので、進み求める路に迷いがあるときほど、この絵符を持つことで心の芯がしっかりします。
また、公的機関ヘの合格や資格取得を目指すとき、あるいは文章力や理解力、暗記力を向上させたいときなどのお守りになるでしょう。
書道の腕を上げたいという願望も、この絵符が力を貸してくれることでしょう。

※嶽啓道においては、馬や山羊は龍の化身と言われている説もあり、筆は龍の髭とされています。
龍の髭や、髭であり、鬣であり、尾髪(尾神・男神・御神)と考えます。

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